第112回 今村忠毅さん 上     

埼玉県生まれの神奈川県育ちです。茅ヶ崎は生活圏内だそうです。早稲田大学理工学部の土木学科出身です。学生時代の1990年代はキャンパスでオウム真理教も勧誘している状況でした。入学時よりS会のサークルに入り、大学のサークルとして活動をしていました。

卒業後は、土木技術者として就職し、鉄橋の設計に携わってきました。コンピュータシミュレーションで地震への耐久度などを解析しています。仕事に慣れるのが大変で、20代の頃は、S会はご無沙汰となります。

30代では、S会の聴聞に行くだけは行っていました。インターネットが普及し始め、ネットで検索して、S会の批判サイトを読むことも楽しみとなっていました。更に仏教、キリスト教、神道はどんな宗教でどんな教えかを調べだし、そのうち上座仏教に興味を持ちます。

上座仏教を大乗仏教の方では小乗仏教といいますが、最も古層の教えを伝えていることを知ります。他力の救済は正しいとも思えますが、上座仏教を勉強し、S会への信心がほぼすべて崩壊します。上座の実践である座禅会にも行くようになりました。

華光会のことは30代の頃より知ってはいました。S会では土蔵秘事だから、増井悟朗先生出演のNHK「こころの時代」は見ないようにという通達がありますが、見ていけないと言われると見たくなります。その後、伊藤康善先生、悟朗先生の書籍も読むようになります。

40才からS会には行かなくなり、本願寺の梯実円和上、深川倫雄和上などの法話会にも顔を出します。平成22年6月、津村別院での梯和上の法話で「南無阿弥陀仏はありがとうという意味ではありません。南無阿弥陀仏は浄土からのお呼び声、阿弥陀如来の名告りであり、浄土へ連れて行くという意味です」と聴き、衝撃を受けます。

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