後生の一大事がわからず、海面で溺れているような状態です。先生からは海の底の底だと言われます。自分の力では手も足もでない。浄土に参りたいと思いますが、仏様をたよりにするしかない。救ってもらうしかない。
自分が海の底にいるとわかった時、仏様との関係がわかりました。仏様は私を食べて下さると言われる。私が仏様のまな板に乗ることだ。身につけていることを一つ一つ捨てていく。最後は業だけが残る。業を背負って南無阿弥陀仏のまな板に乗る。家、家族、全てを失ってまな板に乗って食べて頂くと味わいます。
そうなると、私ではなくなる。私でない私に作りかえて下さる。するとどうなるのか? 材料にはなることができる。それが今の平阪さんの喜びです。
更に平阪さんのお味わいです。私は百姓。田んぼに有機肥料、化学肥料をまきます。牛糞、鶏糞なども入れ、立派な土になります。土は肥料を入れるための袋で、それにより植物は育ちます。仏様の力が汚い牛糞である私に働いていて下さる。
平阪さんは2020年2月に華光会のインド仏跡旅行に行きました。コロナ騒ぎでギリギリのところでした。インドは凄かった。混沌とした世界で、活気が溢れていた。お釈迦様が『無量寿経』を説かれた霊鷲山では、丁度、夕陽が沈むところで、とても感動しました。
昨年の華光大会での企画行事では、お互いに二三代さんのワークショップ組となり、平阪さんと私のペアとなって、一方が阿弥陀様となって、対峙しました。私が阿弥陀様のときには、平阪さんの質問に対して、ビシッと(一応)答えさせて頂きました。
平阪さんが阿弥陀様のときには、私の日頃の慶びの感謝と、今後の決意を述べさせてもらいました。他のペアでは、獲信する人あり、号泣しあうペアありで大盛り上がりとなりました。
2021年2月