広島の濱一子さんです。濱さんは40年前に、広島の山奥の栗栖初男さんのところに信心を尋ねに行っています。2日目にお仏壇の前で念仏が次々に吹きだしたときに、不思議な体験をします。茶色の部屋にいて前にスポットライトが当たっています。
スポットライトの横に仏様がおられ、「その光の中に入りなさい」と仰います。足がセメダインでくっついたみたいに動きません。すると右横から仏様の手が現れ、頭をわしづかみして光の中に入れてくれました。
一週間後、いつものお寺に聴聞に行くと、同行たちから「濱さん、おめでとう!」と言われます。ただ、一番仲のいいお友達が近寄らず何も言わないのに腹を立てます。その日の晩、お風呂に入っているときにお友達のことを考え「嫉妬しとるんじゃ」と思っていると、上から「お前は信心を獲たのを自分の手柄と思い違いしている」と仏様の声が聞こえてきました。
すると、腹底から鰯の内臓のような白と黒のはらわたみたいなものが出てきて、のど元まで来て、「南無阿弥陀仏」と太い声の念仏が喉を搔き分けるように出てきました。いっぱい持っていたイヤな思いが全部なくなって、スッキリします。その後は一生懸命念仏を称え、濱さんはその絞り出すような1回の念仏の時が、信一念だったのではないかと味わっています。
22年前に悟朗先生がNHKの「こころ時代」に出演され、正木敏子さんからのお勧めにより、華光会館にお参りするようになります。広島支部法座で法話テープ20本を借り、それぞれ5回づつ聞いて100回聞いたときに、自分の信心に間違いないと腑に落ちます。
私は体験発表させて頂いたとき、そして永代経で法話デビューさせて頂いたときには、とても慶んでくれました。節々でお世話になっています。
2016年5月