第110回 柳原富子さん 上   

奈良県吉野郡の柳原富子さんです。2023年で81才になられます。北島登美子さんとは西谷小学校、三本松中学校と同級生で一緒でした。1学年上の井上しずさんとは従姉妹で、井上さんのお父さんが華光会に行っていました。

富子さんのお母さんは、その妹さんになります。お兄さんのお誘いにより、富子さんのお母さんも仏法を聞かせてもらい、喜んでいました。火鉢にあたりながら、仏法をお兄さんから聞かせてもらい、涙を流して喜んでいたそうです。

小さい頃より隣村の西光義敞先生の萬行寺の報恩講にお母さんに連れられお参りしていました。お母さんの田んぼや畑仕事についていっては、仏様のお話や歌を聞かせてもらいます。法然上人の「人間わずか五十年花にたとえて朝顔の露よりもろき身をもちて何故に後生を願うべし」という歌が、今でも鮮明によみがえります。広大無辺のみ教えに触れていました。

富子さんは25才で結婚します。ご主人は浄土真宗のご法座には行きなさいと理解してもらいます。自宅を建てたときにはお仏壇をすぐに購入してくれました。

北島さんは中学卒業後に大阪へと引越していましたが、電話で華光会に誘ってくれます。華光会館や、北島さんの家庭法座にお参りします。お子さんが成長されてからは、聞法旅行で九州・広島などにも行きました。

まだ、富子さんが聞き抜いていないときに、お母さんが77才で2~3日のわずらいでお亡くなりになってしまいます。急なことでしたが、臨終に、お母さんは仏法のお話を富子さんに伝えたそうです。

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