第116回 山崎隆弘 その3          

九大病院退院後に、41才のときに親父の会計事務所に入所します。公認会計士を勉強しているときには、税理士の親父は「お前が受かるハズがない」の一点張りでした。なので、ずっと監査法人のつもりでした。

30代の頃から、通勤電車のなかで『教行信証講義』(赤沼智善、山辺習学)を4~5回くらいは読んでいましたが、サッパリわかりません。

45才で親父の会計事務所を承継し、二三代さんは専業主婦から、入所してフルタイムで働くようになります。47才のときにMACのパソコンを買ってGW中ネットサーフィンをしていました。S会はどうしているかなと検索してみると、被害者の会が立ち上がっていたり、T先生は華光会創始者の伊藤康善先生の教えを受けていたことが載っています。

浄土真宗の教えは真実と思っていましたので、これは確かめなければならないと、華光会館に電話しました。事務局の瀧山真理さんが電話に出られ、増井信先生に替わられます。京都にも事務所のお客様がおられたので、出張のついでに華光会館に寄せてもらいました。

十条駅を降りて左に曲がりますという説明に、油小路まで出てしまい路に迷ってしまいます。改めて電話して、会館に近づいていくと、瀧山さんが会館の外に出て手招きをしています。阿弥陀様の招喚に見え、とても懐かしく感じました。

信先生は最初、少し警戒されていましたが、翌月に「壮年の集い」があるからとお誘いを受けます。かなり緊張して1泊2日の集いに参加しました。17年前になりますが、その時のことは着ていった服も覚えています。

皆さん、ラフな格好で、それこそ老若男女の方が集まっていました。自分と同じ年代の人も多くいます。悟朗先生の座談では、どうしてもT先生のことを尋ねてしまいます。T先生は悟朗先生に「自分には頭が上がらない人が二人いる。特攻隊のときの上官と貴方だ」と言っていたそうです。何を尋ねているんですか!とご同行に怒られ、いきなりのご示談となりました。

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