第103回 谷本とし子さん 下     

近所の谷本ひさおばあちゃんの家に泊まりによく行っており、その度に寝る前に50回念仏称えなさいと言われます。なにかと念仏を称えさせられます。

17才のときに、近所の隅田和代さん、節代さん達のお姉ちゃんが聞き開いたと教えてもらいます。自分も連れていってくれと頼みますが、ひさおばちゃんは「自分のことだから自分で行きなさい」と言われました。

そこで、増井悟朗先生のご法座に一人で行ったら、満席で座るところがありません。そのときに、悟朗先生は卵の話をされました。また、卵のことかと驚きます。話を聞いて、卵が喉を通らなくなります。卵を食べれんかったら何を食べる? 胸が苦しくなって食べるものがなくなってしまいます。

悟朗先生は、毎日、幻灯会(紙芝居)をされますが、地獄・極楽の話ばかりでした。鬼が登場すると先生は鬼の声、仏になったら仏様の声となってお話されます。

とし子さんは「先生!分かりません!」と晩も朝も隅田和代さん宅に行き、1週間も2週間も「わかりません、わかりません」と、悟朗先生が寝ているところを起こして、ご示談してもらいます。

「何にも食べれんし、何にも喉に通らん」と悟朗先生にうったえると、「ヘビでも食べるで! 人間は! その口は!」と仰いました。とし子さんはそれをきいて「ギャー」とビックリします。悟朗先生は法衣を着て座っておられるところに、如来さんの光がブワーッと一面に、真っ赤な光が輝きます。「先生、この手が上に上がっていく、この手が離れん!」と、そのときに仏さんの光とお出会いしました。

近所のおばあちゃん達は「良かった!」と大変喜んでくれました。それが17才の時で、85才の今も、68年間、聴聞、ご讃嘆を続けておられます。華光会館にまでなかなかお参りできなくなりましたので、この度、ご自宅でインタビューさせて頂きました。

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