この『現代に生きる妙好人』は8年前の第1回に増井悟朗先生にご登場を願ってから、記念の第100回です。100回目は山崎家の次女の光(ひかり)ちゃんです。
本人の信仰体験記が『華光誌』の第82-3号(2023年6月)に掲載されました。体験記を書いたことは聞いていました。原稿は、私も二三代さんも事前には全く見ていません。『華光誌』で始めて読ませてもらいました。一読して、家内と「よく書けているね」と感心しました。私が順縁でなく逆縁だったとは、申し訳ない思いで一杯になりました。
タイトルは『うれしい!幸せ!阿弥陀さま!』です。大谷理恵さんからは「タイトルからピカッと光を感じ、うれしくなります。尊いですねぇ、ご両親をとおしての弥陀のお育てが身にしみてきます」のメッセージを頂きました。ありがとうございます。
浄土真宗本願寺派の宗門校である筑紫女学園の中学・高校と通いました。勤行は『十二礼』の節が人気があったそうです。
光が高一のときに始めての家庭法座を催し、増井悟朗先生に来て頂きました。最初のご法座でいきなりご示談となり、悟朗先生が当時の事務所の床に「こうするんや!」と五体投地までされました。それを見たご同行方は、いきなり善知識が身を投げられたので感激していましたが、娘3人は、身を寄せ合って固まっていました。
その後は毎年、夏と冬に増井信先生に来て頂いています。娘たちもほぼ参加しています。法座に慣れてきた頃、信先生から「阿弥陀さんはいい人にならないと救わないと言っておられますか」と尋ねられ、「欲と愚痴にまみれたそのまんまの私がお目当てなんですよ」と説かれます。「そうか、だから父もいい人になる気配もなく、そのまんまの姿を見せていたんだ、と納得しました」と体験記に書いてあり、恥ずかしく思うよりも、よくお話しを聞いていると感心しました。大分の首藤さんからは「光ちゃんはまっすぐ進んでいる」と太鼓判を押してもらいました。