第9回 水谷法子さん

大阪のおばちゃん、もとい京都のおばちゃんの水谷さんです。華光会館の御法座には必ずおられます。たまに京都にいるときに参加する伝道研究会でも毎回参加されています。

法話の後で、ファミレスで何時間も仏法談義をトコトンされます。求道中にお世話になった方も相当おられます。私も聞かせて頂いたときには、高山法座と水谷さんの家庭法座に行って確かめに行きました。

水谷さんは三姉妹の長女の生まれです。お父さんは仏法とご縁の深い方で「法子」という名前をつけます。法子さんは若い頃は神経内科に通い、体重が減っていったこともあります。今では考えられません。

そんな水谷さんも32才のときに仏法を求め始め、聞き抜くまでに7年間ほどかかったそうです。求道中には「清水の舞台から飛び降りなさい!」と言われても、そんな気力も湧かんし、えらいこっちゃと思ったそうです。

「無条件のお救い」と聞いたときには「あー条件をつけていたのは私か!」と疑蓋のフタが開いてしまいます。耳に入ってきているのに、スッキリしたい、クッキリしたいと自分で条件をつけて、仏様の胸に五寸釘を打ち付けていたのは自分だったと知らされます。

「私が聞く」では、まだ「私」が入っている。「あーそうか!」とパラパラと変わったそうです。ご主人の茂さんは、長い間、奥さんが仏法を聞くのを反対していました。自宅では仏教のビデオを見ることを禁止していました。

ところが茂さんが一人でビデオをセットしたときに、誤って悟朗先生のNHK「こころの時代」が再生されます。それを見て「アッ!こんな近くに仏さんがいたんや!」と悟朗先生に後光が見え、なんとその場で獲信されます。

この体験発表を聞いた時には爆笑してしまいました(失礼)。座談会は嫌いと言われますが、茂さんのお味わいはとてもユニークです。夫婦喧嘩は絶えないそうですが、お互いを妙好人と思っておられる尊いご夫婦です。

2016年3月

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