平成10年1月の報恩講で獲信し、1週間念仏が出続けましたが、運転している最中にピタッと念仏が止まってしまいます。自分で信心をつくってないか、大きくしていないかと不安になります。このままでは地獄行きやと、兄の舟本賢也さんに相談にします。
賢也さんから「こちらに信心はない。信心は阿弥陀様からいただいたもんや」との応えから、「唯除五逆誹謗正法とは自分のことやった!オレは唯除だ!」と徹底します。ここのところは「華光誌」の体験談にも書いていないところで、最近、増井信先生とお話するなかで、とても重要なところであることに気付かされたそうです。自分が法を聞く上で、また人に法をお勧めする上でとても重要なことだと改めて気付きます。
座談のときの体験のところにとどまらず、自分のモノガラからスタートラインに立ちます。唯除と名指しされたことにより信心が徹底しました。逹也さんは「唯除」は自分の法名と思っています。その後、大坪家に婿入りします。母親の民子さんは婿入りに当たって一つの条件「華光会の法座へ快く参加させること」を付けます。
3人の子に恵まれます。『正信偈』の「唯説弥陀本願海」から、長女を唯ちゃん、次女を海(うみ)ちゃん、『教行信証』の「心を弘誓の仏地に樹て、念いを難思の法海に流す」から、長男を樹(いつき)ちゃんと名付けました。全て悟朗先生の法話からです。名前の由来を紐解いて仏法を聞いてくれればの親心です。
それと、愛犬のわかばちゃんがいます。フェイスブックでわかばちゃんの動画が、毎日アップされています。運転席に座るわかばちゃんには笑わせてもらいました。賢也さんのところのサラちゃんとともに、朝の出勤時に二三代さんはいつも隣で笑って、私に報告します。
2021年8月号