第71回 岡田美智子さん 下

北陸支部の立上げ法座に、瀧山さん運転の増井悟朗先生の車に同乗させてもらいます。座談で「仏さんの苦労もわかるけど、イヤなものがボロボロでてきて、讃嘆できない」と言うと、舟本賢也さんから「そら、岡田さん全然聞いてへんな」と言われてしまいす。

悟朗先生から黒い心、白い心、暗い心の三つの違いがわかるか?と尋ねられますが、日頃よく聞いていることなのに説明できません。「ちょっと仏さんに水くさいな。謝んなさい」と言われます。南無阿弥陀仏はちょっとは出るけど、懺悔が足りんと言われます。「じゃじゃ盛りでいいですか?」「じゃじゃ盛りのままでいいんや」と言われ、思いっ切り念仏します。悟朗先生は「あんたも一味やな」と仰いました。

京都に戻って、ご主人に話をするとえらく怒られました。感情に動かされ、聞いたつもりになっていると。華光誌を読んでも誌上法話は難しくてわからん。体験記を読んでは自分に合うところばかりを探していました。不思議な体験を求めていました。そんな時、黒河達児さんから「不思議な体験がなかったから良かったな。幸せしたで」と体験を握らなくて良かったと言われました。黒河さんが自宅に2度来られ、お話を頂きます。

その黒河さんも、1年後の聞法旅行の最終日に危篤の知らせがあり、夜、病室で意識の無い黒河さんが高熱でうなされ、増井行子夫人から「恩徳讃」を歌ってあげて!と頼まれ、歌うことしか出来ませんが、歌う時だけピタッと静かになられていました。翌日の明け方に往生されました。

半年ごとに入院していたご主人も、3年前にお亡くなりになり、華光会館には行事ごとに自転車で、一人でお参りしています。華光会の本部法座では毎回、お会いします。2021年の報恩講では、私の分級に固定メンバーで参加されていましたので、改めてインタビューさせて頂きました。

2020年5月

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