京都市の岡田さんです。自宅から華光会館まで徒歩圏内です。33才で見合い結婚します。41年前のことです。ご主人が華光会にお参りしており、結婚相手に身体が丈夫な人、仏教とご縁がない人が希望だったそうです。黒河達児さんが仲人で、悟朗先生も参列です。結婚後は、黒河さんの自宅に遊びに行っては奥さんにお世話になっていました。
秋の仏青大会の後に、新婚家庭に小枝夫妻、松岡夫妻などが立ち寄ります。皆さん、もの凄く楽しそうに仏さんのことを話しているのが印象に残り、一人で増井悟朗先生の「婦人講座」に参加してみました。その時は、詳しいことは判らなかったけれども、南無阿弥陀仏は死んだ人に言う言葉かと思っていたら「寿命無量、光明無量の阿弥陀様から死なない命をもらう。あんたにはあんたに合うた仏さまがついておられる」と聞き、エーッとビックリします。
ただ、その時はそれだけで、ご主人のお母さんも華光会館にお参りしており、家族円満のために聴聞に行くようになりました。だんだんとお母さんの介護が大変になり、黒河さんの支部新聞「親聞」を読むだけとなっていました。その間も、華光会館の近所ということで、通院中の悟朗先生や、甘露ちゃんを乗せベビーカーを押している信先生にときどきお会いします。「元気にしてはりますか?」と優しい言葉をかけられます。
信先生からの平成15年の年賀状に「ふらーとお越しください」と書いてあり「仏法を聞かへんかったら地獄に行かなならん」と思い、報恩講にお参りします。自分では仏さんのことを聞いているつもりでも、座談では今生ごとばかりです。わからず苦しんでいる岡田さんを見て、華光会館の階段の踊り場で、九州の有田さんから「岡田さんは三千大千世界から見放されてる」と声をかけられ、家に帰って大泣きします。長男が「いじめられたんか?」と心配しますが、ご主人はニコニコしています。
2020年4月