第66回 松岡稜季さん

京都文教大学4回生の稜季(いつき)ちゃんです。来年、大学院進学予定で、心理士(カウンセラー)を目指しています。兵庫県の日高町、現在は市町村合併により豊岡市の出身です。谷本朗さんのご長女です。日高といえば、華光会の名物妙好人を輩出した法の厚い土地柄です。

稜季ちゃんは3才の頃から日高法座に出て、お父さんのひざの上で大人しく座っていたので、珍しい子やと感心されていました。小3~中3まで華光会の子ども大会に、毎年、楽しみに参加していました。仏法が話せて、言いたいことが言える座談が好きだったそうです。地獄のスライドを見ても、実感がわかず、全然怖くなかったそうです。

高校生になって部活で忙しくなり、一時、ご縁が遠のきます。京都の大学に入学し、1回生の3月に華光会の事務局にバイトで働くようになって、同月の日高支部法座に参加します。お父さんの朗さんが20才で信心を獲ていたので、自分も20才までという目標があったそうです。19才になっていました。

日高法座で聞けると思っていたところが、聞けずに翌月4月の永代経に参詣します。2日目の懇親会で、朗さんに押し出され、増井信先生に「わかりません」とご示談します。信先生は阿弥陀様に相談しなさいと言われ、仏壇に向かいます。横では朗さんが「ごめんなー」と謝っています。周りにいたご同行も各々お勧めになります。

いつきちゃんが「今のこころのまま称えてもウソだ」と言うのに対し、信先生の「どこまでも私にはウソしかない。南無阿弥陀仏だけがまこと」のお導きに、号泣念仏となって、念仏があふれ出ました。その後、いつきちゃんの信心は、ご本人の弁によれば、喜べないことに疑問を感じ、崩れまくっているそうです。最近は、私は変わらんもんやと気付かせてもらっています。

今年の永代経では信仰体験発表をされました。分級では、年配のご同行から「若いのにどうして仏法を聞いているの?」と尋ねられ、「本当のことが聞けて嬉しいから」と即答するいつきちゃんでした。

2020年12月

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