第108回 川島大和さん 上      

妙好人列伝は108回目となります。108というと言わずと知れた煩悩の数です。ここは煩悩まみれの自分の出番かと思いましたが、急きょ石川県輪島市出身、在住の川島大和(ひろかず)さんの登場です。実家は真宗大谷派です。実家が民宿をしていた関係でS会の法話会に場所を提供し、小さい頃より自然とS会の法話を聞いていました。

小中高と地元の学校に通い、富山福祉短期大学に進学します。大学は小杉駅から徒歩10分のところにあり、S会館は大学から車で13分のところにあります。2千畳敷の本堂はお金をたくさん出した人から前に座れるようになっていました。両親が下宿に寄ったついでに一緒にS会館に顔を出すようになります。

短大卒業後は七尾市の障害者施設の作業所に就職します。七尾でのS会法座に参加するに当たって、ネットで検索してみるとS会の批判サイトが立ち上がっています。特に嶋田さんのブログを見て、華光会の存在を知り、伊藤康善先生の『仏敵』、増井悟朗先生の『念仏の雄叫び』を注文しました。

丁度、その頃、華光会の北陸支部ができて、支部法座に参加するようになります。そこで、嶋田さん、尾崎さん、小住さんにお会いしました。支部法座にはM和上、増井信先生などが来られていました。

支部の法座でM和上は機の真実の法話をされます。座談では、他の人のご示談となり、横で聞いていたましたが、これは他人事ではないと感じます。当時は、自分のところばかりを見ていました。罪悪観、因果の道理を考えていました。

別の支部法座で、信先生から方向転換をして仏様の方を向くように言われます。しかし、わかりません。悟朗先生のDVD『なむあみだぶつのこころ』で「真剣に南無阿弥陀仏を称えたことがあるのか」と仰っていて、自力の念仏でも、と称えるようにしました。

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