第51回 里明彦さん 上

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正定聚の位である記念の51回目(段目)は、彗星のごとく顕れた里明彦さんです。この妙好人列伝では、一応、聞き抜いて3年経過した人という基準を設けています。3年経ってみないと判らないという舟本賢也さんからアドバイスです。

ただ、里さんのお味わいが尊過ぎて、早速の登場となりました。2018年11月の華光大会に初参加して一座での獲信です。今回、「壮年の集い」で一緒に書籍係をさせてもらいました。里さんと初めて親しく接して、お味わいが全て仏様の声に聞こえました。

2019年の永代経で体験発表をして一躍、華光会のスターとなりました。インタビューをお願いしたら、その時の原稿を頂きました。里さんは大阪市都島区在住です。今年、還暦となります。大阪メトロにお勤めです。

「壮年の集い」で、里さんは一座で聞き抜かれたと持ち上げられますが、ご本人にとってはここ10年間の地獄の苦しみがありました。ご長男の高校受験を巡って、家族間で言い争いになってしまい、親子間は断絶、奥さんには口をきいてもらえなくなります。

例えば、会社から帰ってきて「ただいま」と言っても、奥さんからは「うっとうしい」と言われる始末。会話はなく、メモで伝達されます。食事時にはみな別の部屋に引っ込み一人で食事です。

我慢強さに、私なんかは感心してしまいます。それがご縁で仏教を学ぼうと思います。家が真宗興正派だったので、ご住職に相談します。本山興正寺の「華園学院」の通信教育を受け、得度までします。しかし、心は定まりません。家族関係もそのままです。

大阪の北御堂、南御堂、東本願寺のしんらん交流館、S会のビデオなど、いろいろなところで聴聞するようになります。そんな中、母親の認知症が進み、父親も目が見えにくくなってきます。毎日、実家に通い食事をさせ、風呂に入らせ帰宅するという生活が3年続き、仏法から遠ざかってしまいました。

2019年9月

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